ワンシード・ストックプロジェクト


自分が育てた野菜の種で、次の年の野菜を育てる。
昔は当たり前に行われていた野菜の自家採種。
その種は固定種、在来種と呼ばれ、伝統野菜、地場野菜としてその地域の気候風土のなかで何世代にも渡って淘汰され、その土地に適応した個性豊かな作物として作り続けられてきました。

今はF1種という一代雑種の種が広まっています。
F1の種は生育が早くそろった品質の作物ができますが、その野菜から自家採種して育てると二世代目からは親とは異なった性質が現れてしまいます。
その結果、種は種苗メーカーから毎年購入しなければならなくなりました。
F1種の普及により、この国の種の多様性が損なわれていったのです。

種はわたしたちの世代だけではなく、次の世代、未来の世代にきちんとひき繋がれていく必要があります。
作物はこの地球環境が長い歳月をかけて育んでくれた、かけがえのない贈り物だからです。
種苗会社や企業が種子を管理、コントロールしていくのではなく、わたしたち一人ひとりが野菜を育て種をとり未来につなげていく。
F1や遺伝子組み換えではない健全な種をつなぎ、広めていくことが、TPPに参加しようとしている今の時代だからこそより大切になってきます。

それに固定種の野菜は風味豊かで個性的で美味い。生育が均一ではないので、長期に渡って収穫でき、家庭菜園に向いています。
自家採種をして栽培を続けていくと、その土地の気候風土や土壌環境になじみ、よりたくましく適応した野菜になっていきます。
つくる人それぞれの環境により、より個性的でオリジナルな野菜の多様性がうまれていくのです。

「ワンシード・ストック・プロジェクト」は自家採種した種の交流の場として、ゆっくり成長していきたいと思います。
自分の畑で自家採種した種を、必要なひとに提供したり交換する。
日本中で固定種の種を、自由にシェアできる環境にしていきたい。
そのための橋渡しの場として、できることを一歩一歩進めていきます。
まずは今年、固定種の種での野菜づくりから。
家庭菜園愛好家のみなさま、愉しみましょう!

 

 

 

2015年度活動例